読書感想文に入選した子に対しての反応(ほめる、とおだてる、の違いエピソード)

七田式・滋賀、代表ブログです。

ご覧いただきありがとうございます。

 

(数年前の記事の再掲です↓)

 

「ほめる」についてもう一つ

こんなエピソードがありましたので

書きますね。

 

 

教室の夏のイベントで書いた

小学生コースMちゃんの「読書感想文」が、

コンクールで見事入賞しました。

 

昨年の秋に、

『賞状を頂いたから』ということで

Mちゃんは

私に見せるために賞状を持ってきてくれました。

 

Mちゃん 「先生、これ、賞状もらったよ。見て下さい。」

私 「あら、ほんと。 立派な賞状だね。おめでとう。頑張ったもんね」 

Mちゃん「うん。」

以上。

 

この数秒のやり取りをみていたあるお母さま(他幼児教室より移ってこられた方)が、

 

「先生!!たったそれだけですか?

もっと大げさに「すごいね~」とか、

「わ~良かったね~」 って

テンション高くほめなくていいんですか?」

 

とおっしゃいました。

 

 

面白い反応でしょ?

私は、その質問自体に驚いてしまって

少々動揺し、

 

「え? 入選とか、賞状とか、そこが目的だったわけじゃないんで」

 

と、とっさに答えました。 

 

 

毎夏、教室の夏の小学生イベントとして

「読書感想文を書こう」

というものに取り組んでいます。

(2020年は休みました。今年は未定)

 

Mちゃんは、その、夏のイベントに参加してくれました。

このイベントは、

講師の方も、

しっかり体調を整えて臨まないと乗り切れないほど

大変ハードなイベントです。

 

Mちゃんは、

3時間半以上もかかって一心不乱に読書感想文を書き上げました。

暑い日中のさなか、

何度も何度も書き直しをしました。 

 

集中力も切れてくるし、

お腹もすいてきます。

 

それでもMちゃんは 

最後まで力を抜かずにやり遂げました。

 

その作文が書きあがった時

私は心から感動し、たくさん褒めました。

 

「投げ出さず、あきらめず、力を抜かず

最後まで書き上げてえらかったね」

 

って。

 

お迎えにいらしたお母さまも

「M、よく頑張ったね。お母さんうれしい」

って、

ちょっとウルウルしながらおっしゃいました。

 

その時に

Mちゃんは自分の頑張りを十分認めて褒めてもらっていたから、

賞状を見た私が、

特に

「うわ~、すごいね、Mちゃんやったね。すごいすごい。」

って大げさにほめなくても 

Mちゃんは

「え?もっとほめてくれないの?」

とは思わなかったはずです。

 

結果だけを見て結果だけをほめるのは

ともすれば

「おだてる」に近いものになるかもしれませんが

過程を認めてほめるのは

「おだてる」とは違います。

 

「おだてる」「ほめる」の境目は

そこに、感動があるかないか、なのかもしれませんね。