心の子育て・・・ママは本当に私の味方なのかな?

玄関のボード

滋賀県の七田式栗東(りっとう)教室です。

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

教室はお休み中ですが

連日

お問い合わせや個別相談会のお申し込みをいただきまして

ありがとうございます。

 

さて、

今日も、教室での出来事をお話します。

 

先日、

 

2歳のMちゃんは

ママと2人でレッスンに来てくれました。

いつもは0歳の妹さんと一緒に来てくれることが多いのですが、

先日はママと2人きりでした。

 

ところが、

 

先生に提出するはずの「宿題プリント」を

ママが持ってくるのを忘れてしまったことを知り、

Mちゃんは少し気持ちが沈んでしまいました。

 

「ごめんね、M、ママが忘れちゃった。ごめんね。」

と謝るお母さま。

 

Mちゃんはもうすぐ3歳です。

忘れたこと(←済んでしまったこと)に対してゴネゴネ言っても

どうしようもないことは、この歳になれば分かります。

 

でも、

 

でも、

 

わかっちゃいるけど、

気がおさまらないのです。

 

 

 

そうこうしていると、

 

同じクラスメートのKちゃんが

ママとニコニコでお茶を飲んでいるのを目撃!

 

Mちゃんはこう思ったのです。

『私は、ママがお茶を持ってきていないのを知っている。

でも、

もし、ここで

私がお茶欲しい、って言ったら

ママはどうするのかな?

困るかな?

無理でしょ!って言って終わりかな?

それとも願いをかなえようとしてくれるのかな?

いつでもMの見方だよ、って言ってくれるママ。

それって本当かな?

ようし、言ってみよう。』

 

って。

 

それで、

 

Mちゃんは言いました。

 

「ママ、私、のどが乾いた。お茶飲みたい」

 

ママは、もちろんお茶を持っておられませんでした。

 

「レッスン開始5分前だし、どうしようかな?」

と一瞬迷われたのですが、

 

「せんせ、お茶を買ってきます」

と、

Mちゃんと一緒に

お茶を買いに外に出ていかれました。

 

レッスンよりも優先すべきだと思われたからです。
しばらくして

Mちゃんは、

ママに買ってもらったお茶を大事そうに胸に抱えて

ニコニコで戻ってきました。

 

プリントを提出できなかった、

というマイナスの思いを、

 

わざわざレッスンに遅れてまで

ママは

お茶を買いに行ってくれた(←自分の願いをかなえてくれた)

という満足の思いで穴埋めをしたのです。

 

別にノドが乾いていたわけでも

お茶が本当に飲みたかったわけでもなかったのです。

 

もちろん、

 

そのあとは、

優しい存在感を放ちながら

ニコニコでレッスンを受けてくれました。

 

もし、

 

「お茶飲みたい」

とMちゃんがママに言ったとき、

 

ママが、

 

「え~?お茶持ってきてないよ」

「持ってないの知っているでしょ!」

「もうじきレッスンが始まるから、後でね」

「帰りにお茶を買ってあげるから、それまで我慢してね」

 

と対応していたらどうなったでしょうか?

 

おそらく、

 

Mちゃんは、レッスンの間、

ずっと口をへの字に曲げ

へそも曲げて

不満がいっぱいの気持ちで

過ごしていたと思います。

レッスンどころではありませんでした。

 

そして、

「ママは、何にも分かってない」

と、ママへの信頼がちょっと減ったことでしょう。

 

 

子どもの言動には必ず理由があります。

理由なく

泣いたり、拗ねたり、わがままを言ったり

しているわけじゃないのです。
子どもの

そんな一つ一つの小さな思いを

いい加減に流さず

しっかりと向き合って

丁寧に対応をしてあげると

子どもの心は育っていきます。

 

逆に、

 

子どもの小さな思いに

気づかないでスルーしていると

母子一体感は強固にならず

心育てもできません。

 

母子一体感を弱くする落とし穴は

実は日常生活のここかしこに

たくさん潜んでいるのです。

 

お仕事をされているお母さまは

お仕事をされていないお母さまよりも

さらに

このことをよく心得て

子育てしてほしいと願います。