子どもの心を動かす言葉がけのためには

滋賀県栗東市の

七田式栗東教室です。

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

さて、今日は、

教室での出来事を書いてみようと思います。

 

3歳のYくんは、

教室に入ってくるやいなや

『かえるとカレーライス』

という絵本を見つけました。

 

どうやら、

かえるの絵が気に入ったようでした。

 

その一部始終を、

私は

ちょっと離れたところから見ていました。

 

その間、

Y君のお母さまは、

靴を片付けたり、車のカギをカバンにしまったり

携帯をマナーモードにしたりして

レッスンルームへ入るための支度をされていました。

 

そして

お母さまの支度が整い、

Yくんに声をかけられました。

 

さて、なんとおっしゃるのか。

 

 

 

「Y! レッスン室に入るよ」

 

でした。

 

 

(それはないでしょう。待っててくれてありがとう、は?

子どもの今の関心事に目を向けない、ってどういうこと?)

 

お母さまの呼びかけには応じず、Yくんは絵本に夢中です。

(そりゃそうでしょう。心は動いてないもの)

 

再度、

お母さまは、

「Y!!!! 行くよ!!」

と少々強めの口調で、促されました。

(あらら、そんな厳しい口調はいけませんね。

Y君、何も悪いことしてないよ)

 

当然、Yくんは知らん顔。

(聞こえているけど、ちょっと聞こえないふり)

 

とうとう、お母さまは

Yくんの腕を引っ張って強行手段に!

 

というところで、

私が助け舟を出しました。

(やれやれ)

 

お母さまには先に入室していただくようにお願いし、

Y君と話をしました。

 

私「その絵本、気に入ったの?」

Y「うん。カエル」

私「そうなんだ。そのカエルね、お山をかじっちゃうんだよ」

Y「!!!」

私「レッスンの後でお母さまに読んでもらったら?面白いお話だよ。」

Y「うん」

私「じゃ、レッスンがもう始まるからさ、絵本はここに置いてお部屋に入ろうよ」

Y「うん!(^^)!」

 

こんな感じで、Yくんはすんなりと喜んでレッスンルームへ。

ほんの2,30秒のことです。

なにも手間や時間のかかることではありません。

 

この、

ちょっとした「共感」を手抜かりするから

ぐずぐずが長引いて、ややこしくなって

泣いたりわめいたり、挙句の果てにお母さんがキーキー怒鳴る。

 

ということになるのですよ。

 

心を動かす言葉がけは、

一朝一夕に身につくものではありませんが、

 

まずは

子どもの行動を、

だまって客観的に観察する癖を身につけると

いいと思います。

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