「せんせい、分かりません。」「やってもみないうちから、分かりません、はいけません。」

滋賀県の七田式(SHICHIDA)栗東教室

栗東教室代表blogです。

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

 

教室の教材に、『妙妙板』

(現在は巧巧板にリニューアル)という

タングラム教材があります。

 

今日は、

年長クラスで、

この教材を使っていた時のエピソードについて。

 

私は、

あるクラスの、

Kちゃんの取り組み方が中途半端な点が

ずっと

気になっていました。

 

また

私が助け舟を出してとりあえず正解を導く、

ということがずっと続いていました。

 

そして

助け舟が何週間か続いた後、

 

Kちゃんは、

とうとう

最初から何の試行錯誤もせず、

もちろん、

両手を少しも動かすことなく、

「せんせい、分かりません」

と躊躇なく言いました。

 

これではいけない、と思い

「Kちゃん、やっても見ないうちから、分かりません、ではいけません。

いろいろと両手を動かしてやってごらん」

と言いました。

 

すると!

Kちゃんの目からポロポロと涙が・・・・(*_*;

 

 

「Kちゃんにはできる力がある、ってせんせい知ってるよ。

だから、やってごらん、って言うんだよ。

意地悪しているんじゃないよ。」

と伝えました。

 

Kちゃんは、

その後、少しずつ手を動かして

べそをかきながらも

時間をかけて

自分の力でパズルを完成させることができました。

 

「せんせい、できた」

 

自分でやり遂げた達成感と満足感、

そして自信がみなぎった笑顔でした。

 

「ね、Kちゃんは妙妙板が得意なんだよ。

せんせいの言った通りでしょう?」

 

翌週、

 

「せんせいこんにちは。」

 

と元気に来てくれたKちゃんですが、

 

開口一番に

 

「せんせい、私、妙妙板が好き♪ 今日もする?」

 

とニコニコで聞いてくれました。

 

『苦手』のレッテルを→『得意』に張り替えた出来事でした。

 

年長くらいになってくると

周りが見えてきますから

大人が言わなくても、

勝手に

 

「自分はできていないな」

と苦手意識を持ったり

 

『自分はこれが不得意だ』

と決めつけることがあります。

 

そんな時は、

「そうじゃないよ」という

成功の経験をさせてあげることが大事です。

 

でも、

 

苦手の上塗りをしてしまっている親御さんが多いです。

 

 

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