小さいうちから、「気持ちの切り替え方」を教えてあげてほしいです

滋賀県の七田式認定教室

七田式栗東教室です。

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

先日、

レッスンを終えて

レッスンルームから出てきたYちゃん(3歳)は

「ぶす~っ」として

ひどく ご機嫌ななめでした。

 

お母さんと、

ちょっとした「やりとりのすれ違い」

があったようです。

 

私は遠くから

Yちゃんとお母さんの様子を見ていました。

 

Yちゃんはいつまでも

「ぶす~~っ」として、

心が晴れないまま、沈黙しています。

 

無理やりにでも車に乗せて

「ぶす~~っ」のまま、

帰られることも可能でしたが、

 

たまたま

レッスンの空き時間だった私(教室代表)は、

 

「気持ちの切り替え方を教えてあげる良いチャンス」

 

と思い、

少しお相手をしてあげることにしました。

 

Yちゃんは私の担当生徒ではありません。

 

ですので、

 

「Yちゃん、どうしたの?」

と、急に声をかけた時は、

固まってしまい、

お母さんの陰に隠れようとしました。

 

私は、

Yちゃんが借りた一冊の絵本に目を留めました。

 

『たまごのあかちゃん』

 

うちの娘も息子も大好きだった絵本で

何度も何度も読みました。

セリフもまだ全部覚えています。

 

「Yちゃん、

そのたまごから一体何が生まれてくるのか、見てみようか?」

 

Y「・・・・」

 

「確かね~初めは可愛い鳥さんだったと思うんだけど・・・

最後は、え~っと、きょうりゅうが出てくるんだったかな???」

 

Y「!!!」

 

「見てみる?」

 

Y「うん」

 

「じゃ、見てみよう。」

 

私とYちゃんは

文字は追わずに絵だけを確認して読み進めました。

 

最後は・・・

 

「あ、やっぱりきょうりゅうだったね。

でも、あかちゃんだからこわくないね。

かわいいね。」

 

Yちゃんの表情は一気にニコニコになりました。

 

そうしたら

 

Yちゃんは、

 

「きょうは、お弁当持ってきてないの。

お母さまとお食事に行くから。」

 

と教えてくれました。

 

「へ~、そうなんだ。いいな、いいな。」

 

ここまでくると、

すねてへそを曲げていたYちゃんは

もうどこにもいません。

 

私「何を食べるの?

Yちゃんはお母さまと一緒でいいなあ」

 

Y「うん。お母さまと一緒。お母さま、早く行こう!

先生、ばいば~い♪」

 

Yちゃんはすっかり機嫌を戻して帰って行きました。

 

Yちゃんは、

モヤモヤした過去から、

ワクワクする未来に向けて

自分の気持ちを切り替えることができました。

 

子どもがへそを曲げて

意固地になり

感情の切り替えができなくなっている時は、

切り替え方を教えてあげるチャンスなのです。

 

逆キレしたり、なじったり、とがめたりしても

何のプラスも生みません。

 

母子一体感が薄れていくだけです。

 

ほんとに邪魔くさいことなのですが

こんな一つ一つの出来事に

丁寧に応えていくことが

「心そだて」につながっていくのだと

思います。