子どもを動かすには心を動かさないと!

滋賀県の七田式栗東教室です。

ご覧いただきありがとうございます。

 

本日の出来事です。

 

いつもの土曜日は

私はレッスンルームにこもりっきりで

他クラスの子どもさんとは出会わないのですが、

今日は

たまたま

幼児クラスの終わり時刻と

小学生の休憩時間がかち合ったため

こんな場面に遭遇しました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

Yくんは、

お母さんの帰り支度の間、

玄関の可愛いお椅子に座って

借りた絵本を興味深く見ていました。

 

そこへ

帰り支度を終えたお母さんがやってきて

このように言いました。

 

「Yくん、さあ、帰るよ」「・・・・・」

「Aちゃん(妹さんです)が待ってるから帰るよ」「・・・・」

「ほら、早く早く」「・・・・・」

「さ、帰るよ、帰りましょう!!(イライラ)」「・・・・・」

 

Yくんは一向に立ち上がる気配などありません。

 

そりゃそうだ。

私がYくんだったとしても、立ちあがらないし帰らない(笑)

 

このままでは、

お母さんはYくんの手を引っ張ってでも

強引に

連れて帰ることになりそう・・・と思ったので

助け船を出すことにしました。

 

私「お母さん、そんなんじゃYくんは帰らないですよ」

お母さん「え?」

 

私「心を動かさないと!」

お母さん「????」

 

私「認めてあげて」

お母さん「(何を?)・・・・」

 

私「Yくん、お母さんを待っててくれてありがとう。

へ~、その絵本を選んだんだね。

その絵本、先生も大好き。

絵が可愛いね。」

Yくん「うん。クマが面白い。お団子食べてるの」

 

私「ほんとほんと。クマが面白いんだね。

そのお団子おいしそう。

そういえば、お腹空いたね。

もうお昼ご飯の時間だよね?

Yくんはお昼食べてきたの?」

 

お母さん「まだです」

 

私「そうなんだ、じゃあお腹空いてるね。

帰ってお昼を食べなくちゃ!」

 

Yくん「うん。帰る。せんせ、さよなら」

 

と言って立ち上がり、

自分で選んだ大好きな絵本を大事に抱えて

帰っていきました。

 

Yくんは、

お母さんを待っていたことを感謝してもらえて

選んだ絵本を認めてもらって

大好きな場面に共感してもらったから

「帰る」方向に気持ちが切り替わったのですね。

 

子どもの心を動かす言葉かけを

一つ一つ

習得していきましょうね。

SHICHIDA栗東教室 外観玄関